インタビュー一覧 >  北灯ちとせ&うたや
青ビスたん:
今回はライター陣にお話をお伺いします。
よろしくお願いします!
北灯ちとせ:
あ、はい。えーと、北灯ちとせ名義で。
青ビスたん:
バラしちゃうんですか。
北灯ちとせ:
まあ、いいかなと思って。
単にまあ、僕ばっかり名前がでてきてもなあって書いただけだから。

でもインタビューとかやると経歴とかめんどくさいということに気づいたので、
バラしちゃっていきましょう。
青ビスたん:
じゃあ、北灯ちとせさんと、うたやさんということで。
よろしくお願いします。
全員:
よろしくお願いします。
青ビスたん:
北灯ちとせさんことtaninonPの経歴はだいたい前回のインタビューで
書かれているので、うたやさんにお聞きします。
こちらの業界に入られた頃のはいつ頃なんですか?
うたや:
ArmonicaというブランドのSkyprythem制作の時、
原画担当の生煮えからちょっと手伝ってと言われて書いたのが最初です。

※「Skyprythem
2009年10月30日発売の音楽学園恋愛ADV。

北灯ちとせ:
生煮えさんとは同人仲間とかで?
うたや:
そんな感じです。よく二人で同人誌を出したりしてました。
そんで手がたりねえよ的な話で。

本当は別にメインライターさんがいたんですが、その方が結局抜けてしまって。
私一人で書くことになってしまい、会社員やりながら書くのは正直しんどかったです。
青ビスたん:
あ、じゃあいきなりメインなんですね!すごい話です。
2009年の作品ですから、そんなに昔の話でもないですね。
うたや:
そう言われてみれば、3〜4年前ですか。
すごく長い間ライターをしてたような気分になってましたが、意外と短いですね

結局そのブランドは解散してしまいましたが…
その後、ライターのお仕事を外注でちょこちょこやり出した感じです。
青ビスたん:
名前がでてるのはチュアブルさんが多いですね。
うたや:
そうですね。チュアブルさんには大変お世話になってます。
2年くらい前かな、フリーになってとにかくお仕事を受けまくってたので
作品数はかなり多くなりました。

チュアブルソフトさん

青ビスたん:
処女作の前は、エロゲっぽい仕事は全然してなかったんですか。
うたや:
全然してなかったです。私が書いていいのかと思いながら、でも他に書く人もいなかったので…
予算もなかったので他に振るなんてその頃のスタッフの頭にはありませんでした。
青ビスたん:
エロゲ自体はプレイしてたりとかしました?
うたや:
うたわれるものが好きでしたね。
ただ、当時は片手で数えるほどしかプレイしてなかった(笑)
処女作をプレイして下さった方ももちろんいらっしゃるので
あまり自分では言いたくないんですが、結果、後悔も多い作品になってしまった。
でも私はあの作品で、もっといい作品を作ってユーザーさんを
楽しませてあげないと恩返し出来ないと思いました。

スタッフ全員がほぼエロゲ処女作だったので勝手が全然わかってなかったんですよね。
それが本当に申し訳なく、後悔した点で。

※「うたわれるもの
Leaf(アクアプラス)制作のアダルトゲーム。

北灯ちとせ:
ああでも、僕がいたころのフラシャも分かってなかったですよ。正直。
うたや:
(笑)
北灯ちとせ:
いつも斜め上をいくとかいわれてた。
その斜め上がたまーに名作方面にいっちゃうこともある、ぐらいの。

まあフタを開けてみたら今もあまり変わらない感がありますが。
すごいですよ、うたやさんプロっぽいです。
うたや:
元会社員なんで…
北灯ちとせ:
いやあ僕も会社員だったよ……エロゲーの。

わりと不思議なところがあって、ぼくうたやさんてどっちかというと、
作家性のタイプかなとおもったんですよ。
人の言うこときかないような。
うたや:
たぶん、そんなことはないですね。
その辺りは私がサブライターの感覚に慣れてるからじゃないかなぁ。
北灯ちとせ:
サブライターはあれですよね、自由度ないですもんね。
とりあえず箱埋めてくれっていう仕事もあるし。
うたや:
そうですね。
だからサブライターでってお願いされるととりあえずハイって従う立ち位置になります。
メインライターになったらまた暴走する可能性は多大にありますね。

企画から何でもどうぞって渡されたら、私はロリショタ物を作り始めますからね!
北灯ちとせ:
ロリショタでいうとチュアブルさんのスイートロビンガールとかどうだったんです?

※「スイートロビンガール
チュアブルソフト制作、年の差純愛癒し癒されADV。原画は関谷あさみさん。

うたや:
あれはね、企画書頂いて本当に心から喜びました。
関谷さんの絵ももちろんなんですが、世界観からテーマから
本当にやりたいことに近かったんですよ。
なのでサブライターではありますが、大喜びで取り組んだ覚えがあります。
北灯ちとせ:
時代的にもめずらしいですよね。ロリゲーは。
うたや:
ロリっぽいゲームだと売れないけど、ガチロリだといけるらしい。
でもガチロリだと当局の問題が(笑)
青ビスたん:
というような経歴を経て「ポケットに恋をつめて」ですね。
まず割り当てとかお聞きしたいです。
北灯ちとせ:
えーと、基本メインというか、分量的にはうたやさんが一番書いてるのではないかと。
通常ルートの何話かと、凛音ルートまるまる、あと舞羽ルートが2/3ぐらい。

僕は直接分量はそんなに書いてないんですが、他のプロットはだいたい書いて、あとは修正を。
通常ルートは伊舞新さん、多紀ルートは藤谷優さんに手伝ってもらって。
ゆりえさんのルートぐらいですかね。

うたやさんにはかなり始めの頃から関わってもらっていますけど、
そもそも企画当初、どんな風に振りましたっけね?
うたや:
どうでしたっけ? 地味に結構前ですよね。
企画書を頂いて、既に名前があってびっくりした記憶が。
北灯ちとせ:
ああ、もうその時から名前があったんだ。
たしか流通さんに見せる用ですね。
うたや:
その時にコンセプトはだいたい決まってて、声優さんがキャラ設定も協力してくれると聞いて
「そんなの受けてくれる声優さんもいるんだ」と驚いた記憶があります。
北灯ちとせ:
あはは。
そうですねえ。普通は受けてくれないだろうと。
受けてくれないというか、まあそういうオファーがないだろうし。

そんで、ライティングする前に声優さんたち集めてミーティングいったんですよね。
うたや:
ですね。以前収録に立ち会ったことはありますが、声優さんが勢揃いしてる場は初めてでした。
北灯ちとせ:
ああ。そですね。収録だと入れ替わりが多いから。
うたや:
ですね。一人ずつ収録しますから、囲まれると…テンション上がりますね(笑)
北灯ちとせ:
テンション(笑)
うたや:
読み合わせも聞いてて面白かったです。
北灯ちとせ:
そですね。まず声優さんに「こういうキャラなんです」って本人に説明してもらって。
ちょっと作ってきた短編を読んでみてもらったり・・・。
うたや:
そう、声優さんにキャラを紹介して貰う機会なんて二度とないと思います。
北灯ちとせ:
あの時は、キャラの作り手としてキャラを説明してもらって、
あとキャラクターとして自己紹介をしてもらいましたね
うたや:
そうですねえ。なんとなく声優さんの人柄もあの時感じた気がします。
北灯ちとせ:
あれ先にやると書きやすくなるかなって思ったんですが、どーでした?
うたや:
そうですね、事前にテキストで設定頂いてましたが、
私は目の前で聞くとさらに理解が深まりましたね。
あ、やっぱり声優さんの性格も出るんだなと…って違うよって言われたら
ここはなかったことにして頂きたいですが…
北灯ちとせ:
あ、性格がでるというか、
思いのほか、自分そのまま入れてくるんですよね、キャラ設定に。
うたや:
そうですよねえ。
北灯ちとせ:
あれは意外でした。
だからこう、わりとインドアなキャラクターばかりに……。
うたや:
役者さんって、自分の性格に似たキャラクターを演じたい人と
逆に反対の性格を演じたいって人がいると思うんですが、
きっとあの場にいたのは前者の方がほとんどだったのかなと。
北灯ちとせ:
もっと突飛なキャラだしてくるかと思ったんですよね。
TRPGとかでも、スゴいの出してくる人いるじゃないですか たまに。
うたや:
ああ、いますね。
北灯ちとせ:
この中だと多紀さんがちょっと意図的に変っぽいのを入れたキャラで
他はわりと本人反映なのがちょっと面白かったです。

キャスティングもあったんだろうけど、はじめっからまんまだ〜みたいな
空気があったりとか。篠原さんとかね。
うたや:
そうですね、名前かぶりに驚きつつ笑ったりしましたね。
北灯ちとせ:
あれ、偶然なんですよね。
他のキャラは声優さんに自分で決めてもらってたんですけど、
あのキャラだけ勝手に決めたんですけど、そしたら名前被ってたという。
当時はまだ部活ものの予定なかった。
うたや:
えっ。
北灯ちとせ:
声優さんのやりとりみて、なんか仲良いなって思って部活ものになったんですよ。
うたや:
そう言えばそうだった…かも…
北灯ちとせ:
こいつら仲よさそうだなって、でも学年違うから、部活するしかないよなーって
企画からして変わっていくという。
うたや:
確かあれからしばらく間があいて、気がついたらゴロッとテーマが
様変わりしてたような覚えがあります。
声優さん主体なところは変わらず、物語として変わったと。
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