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青ビスたん:
フライングシャインさんではどのような作品に携わったのでしょうか。
taninonP:
入って数ヶ月はなにやってたんだろう……音切りとか。
あとそうだ、「ぼくらがここにいるふしぎ。」のオマケシナリオのスクリプトとか。
なんかあと商品紹介用の書類作ってとか。
うん、なんか雑用ですよね。重要度の低い。

※音切り
録音された長〜い音声ファイルを、一つ一つのファイルに分けること。
当時は社内でやっていた。今は音響会社さんがそのまま請けることが多い。

※「ぼくらがここにいるふしぎ。」のオマケシナリオ
「ぼくらがここにいるふしぎ。」はflyingshine制作、rouge発売のゲーム。シナリオは荒川工さん。
雑誌に載せられた番外編のショートシナリオをゲームエンジンにのせた。

青ビスたん:
いま、青ビスたんとしては、なんだかとてもシンパシーをかんじます!
(青ビスたんは広報兼丁稚さんです)
taninonP:
ちょっと大きめとしての初仕事としては「BM0」っていうのがあって
シナリオ手伝ったのと、EDスタッフロールを作ったのかな。

※「BM0 〜残酷な夜に彼女の叫びは誰にも聞こえない。〜」
rouge発売、制作Flyingshine。ココノツさんシナリオのゲーム。

taninonP:
その後は「生贄の教室」かな。これも結構こまごまとサブライターやらをやりましたね。
この作品には旧作が2〜3本入ってて、当時の新エンジンに移植する作業とかやってました。
なんかこう、当時のFlyingShineっていろいろ仕事がいっぱいあった。ありがたかったです。
青ビスたん:
制作タイトルの一覧表を見たら一年に6本も新作を発表されていたんですね。
http://www.flyingshine.co.jp/software.html
taninonP:
そうそう。だから入って半年経たずにもう二本とかマスターアップ経験してる。
で、その後、「七巴の剣」「海からくるもの」「CROSS†CHANNEL」が
確か当時、ほぼ同時に話がきてて、これらのスクリプトを指揮しろっていう話が……。
青ビスたん:
武者修行にもほどがありますよ!
taninonP:
ねえ。新人にやらせる仕事かっていう。

で、たしか「七巴」の時かな、ムービーやらせてくださいよ、手伝いますよって。
シナリオなのに、ムービー担当の方に掛け合って。
あ、でもあれだ、さっき言ってた「ぼくらがここにいるふしぎ。」のおまけシナリオで、
そもそも勝手に映像つくってましたわ。
なんてフリーダムな……若いって怖い!
青ビスたん:
勝手に、ですか。
taninonP:
別に頼まれてなかったから。
青ビスたん:
なにかがほとばしっていたですね。
taninonP:
たしか教室を3Dで作って。「CROSS†CHANNEL」オープニングの原型だったですね。
青ビスたん:
けっこう自由にチャレンジさせてくれる会社だったんですね。
taninonP:
ユルかったですね。その辺は。なんでもありで。
まあ本数多いし作るの早いからかまってられなかったってのもあると思いますけど
taninonP:
「CROSS†CHANNEL」はあれ、僕はスクリプト……
まあプログラム制作みたいな立場だったんですけど。
ちょこちょこ絵の発注周りとかもやってて。
アシスタントディレクターみたいなことやってたのかな。

※「CROSS†CHANNEL
原画:松竜さん、シナリオ:田中ロミオさんのゲーム。

青ビスたん:
なるほどー。
taninonP:
あと例によってムービーも作らせてくださいと。
あれもね、ゲーム内ムービーだけど、キャラが一切でてこないOP
青ビスたん:
叙情的で好きです……!
taninonP:
よく通ったなあって(笑) 普通怒られるよね。
当時の野放しっぷりがよくわかる。

上司とかも、カッコよければやっていいよっていう感じだった。
青ビスたん:
むしろその上司がカッコイイですね……。
taninonP:
もう時効だと思いますが、一番初めのバージョンで、
ループするというバグがあってですね。
仕込んだの僕だから、各方面に謝ったという思い出が。
青ビスたん:
なんということでしょう!閉じ込められてしまいます。
taninonP:
あれはシャレになってなかった。
結構、発生条件厳しかったと思いますけど、出る時は確実に出るから。
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