taninonP: それで、昔からやりたかったことのヒトツとして、 シナリオ書く前に声優さん決めたいというのがあって。 さらに押し進めて キャラを声優さんに設定してもらいたい。 | |
青ビスたん: ぉぉっと! | |
taninonP: わりと無茶ブリなんですけどね。 | |
青ビスたん: トンデモ設定がきたらどうするおつもりだったんですかw | |
taninonP: あ、そういうのもOKで。変なのがきたらそれはそれでシナリオ変えるっていう。 | |
青ビスたん: では、アテ書きみたいな感じになるわけですね。 | |
taninonP: そうですね。演劇とかでは結構ある手で。そんなに珍しい手法じゃないんですけど。 ゲームって特になんですが、 収録し始める時にはもうシナリオ全部あがってるんですよね、基本。 | |
青ビスたん: はい。 | |
taninonP: あがってない時もありますけど(笑) そういう時があっても まあ、声優さんの演技みて変えるってのはまあ無理なんです。 大抵は。 | |
青ビスたん: そうですよね。お話が変わってしまいそう……。 | |
taninonP: アニメなんかだと長いシリーズで だんだんこなれてくるっていうのが 結構あったりするわけです。 第一話じゃ演技違うとか。 あれってのは、役者さんのフィードバックがあるからで ああいうの羨ましいなあと思ってたわけです。 | |
青ビスたん: なるほど。 | |
taninonP: ゲームって、シナリオ持ってって、収録現場にいって キャラクターに出会うっていうことが よくあるんですよ。 「あ、こういう人だったのか」って。 声とか演技を聞いて、ディティールがばーっと浮かぶみたいな。 | |
青ビスたん: でもそのときにはもう収録なので、脚本にはいかせない、と……。 | |
taninonP: そうそう。だからそれできないかと思って。 今回、シナリオを書き始める前にキャスティングをして、 ライター交えてミーティングしました。 | |
青ビスたん: ちなみのそのキャスティングはどのように行ったんですか? | |
taninonP: こういう実験的というか、イレギュラーな依頼を請けてくれそうな人からまず探してですね(笑) | |
青ビスたん: そういうのが好きそうな人を!(笑) | |
taninonP: そうそう。あの、声優さんのプロ意識って 「どんなものがきてもやりますよ。要求してください」 ってのが基本の人が、多いんですよ。 | |
青ビスたん: 要求があった方が役をつかみやすい、というのもあると思いますが……。 | |
taninonP: そうですね。だからこういう、 ゼロからっていうと、普通とは違う依頼なんですね。 まずそれを楽しんでやってくれそうな人いませんかっていう。 | |
青ビスたん: すんなりと見つかったんでしょうか。 | |
taninonP: そこはうまいこと集まりましたね。 面白かったですよ。それで書いてもらったのが 自己紹介シートなんですけど | |
青ビスたん: はい。 | |
taninonP: これ、もう名前から決めてもらってるんですね。 声優さんに。 その方が愛着わくかなと……。 | |
青ビスたん: みなさん個性的です! | |
taninonP: 篠原ゆりえさんだけ、こっちでつけたんですけど。 これ、狙ったわけじゃなくて偶然…… | |
青ビスたん: この名前は キャライラストと、キャラクターの設定を見せていただいて 青ビスたんが決めたのですが 声優さんがどなたか、というのも知らされていなかったので 後日ビックリしましたよー | |
taninonP: 篠原ゆ まで一緒という。 | |
青ビスたん: 篠原ゆ〜というひとはこういうイメージなのかもしれません……! | |
taninonP: 詳しいことはまたこのコーナーで声優さんにインタビューしたいなと思うんですが ミーティングの時にいろいろ聞いたんですね。 どうしてこういう設定になったんでしょうとか その思いの丈というか(笑) | |
青ビスたん: ぉぉ〜 ききたいっ! | |
taninonP: そしたら意外とあの、自分ネタが入るんですね。 もっとわざと変なネタが入るかなと思ったんですが。 | |
青ビスたん: そういえばそういう「ヘン」というか無茶な設定なかったですね。 すごく、等身大な感じがします。 | |
taninonP: ええ。その代わり、なんか全員インドアなんですよ。 趣味が。読書とか読書とか。なんだこの人達はっていう(笑) | |
青ビスたん: 声優さんたちのリアルが垣間見える瞬間ですね……。 | |
taninonP: で、なんかミーティングの時にすごい仲良しっぽい雰囲気がでてですね。 始めはわりと、ルート別々のつもりだったんですが。 「これは何かしらずっと絡ませなければなるまい」と。 | |
青ビスたん: なるほど〜! | |
taninonP: でもこいつら歳もばらばらだ! | |
青ビスたん: 部活でもしてないとなかなか他学年と絡むことないですよね。 | |
taninonP: まあそんなわけで部活モノになったわけですね。 | |
青ビスたん: キレイにオチがついた……! | |
taninonP: で、その場で、キャラクターとして自己紹介をしてもらいました。 よくあるクラスでの自己紹介って、 その場で考えるものだからいいかなと。 | |
青ビスたん: ちょっと、聞いてみたかったですね〜。 たのしそう。 | |
taninonP: 残念ながら録音状態が悪いんでそのままアップはできませんが テキストとかで見せられるかもです。 でもほんと、なんだろうねえ、声が先にあるとですね、 普通はイメージをすりあわせる為にいろいろがんばるわけなんですけど、 もう、それが正解っていうのは、ほんと面白い経験でしたね。 | |
青ビスたん: そうですよね。 普通はキャラクターに合わせるわけですから。 | |
taninonP: それで、収録まで間が空くのですけど、 その間に「選択肢選択」っていうのをやってもらったりしてます。 | |
青ビスたん: 声優さんにですか?! | |
taninonP: そう。ちょっとしたショートシナリオを渡して、 キャラクターがどういう行動をとるのかを、 書いてもらうっていう。 | |
青ビスたん: キャラクターがどういう人なのか、 最初だけじゃなく声優さんと一緒に作り上げてるんですね。 | |
taninonP: そうですね。 それが目的なんですけど、 結構思いもよらない答えが返ってきたりして。 ちょっと頭を抱えつつも(笑) こういうのをまあ、面白いからいいじゃんか、でやってたんですけど。 | |
青ビスたん: けど? | |
taninonP: やっぱりね、言われますね。 それでユーザーにとって何が嬉しいんですか、 みたいなことを。 | |
青ビスたん: あー、さっき言ってたことと被りますね。 | |
taninonP: 開発者のオナニーじゃないかとか。 うん、まあその通りなんですよ。 こういう手法をとったからっつって 別に面白くなるとは限らない(笑) 手間と金ばっかかかるだけじゃんかー、とか。 でもあの、面白くなるかもしれないよな、 結果は分かんないけど、 みたいなこと、やってもいいよなーって。 そういうの足りてないんだよ! | |
青ビスたん: 制作サイドもわくわくしながら作っているんだな〜というのが伝わってきました! |